今回は国公立大学を目指す皆さんの第一関門になる共通テストについてです。
2025年度(令和7年度)入試から、共通テストの科目構成や試験時間が大きく変わります。
センター試験から共通テストに名称が変わりました。
現時点の共通テストの内容は以下の通りです。
令和6年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施要項(独立行税法人大学入試センター)より
センター試験と比べて試験時間が長くなった科目もありますし、問題傾向が大きく変わった科目もありました。共通テストの初年度に受験した受験生は十分な過去問対策や問題演習ができなかったりと手探りでの学習だったのではないかと思います。やっと共通テストの傾向がつかめて来たかなというところですが、2025年度(令和7年度)の共通テストはさらに以下のように変わります。
令和7年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト出題教科・科目の出願方法等(独立行税法人大学入試センター)より
まず、国語の題問数が増えます。
現代文が2題から3題に増えることで、試験時間が10分延長されました。特に国語に苦手意識を感じている人にとっては10分延長されたとしても、かなり時間との戦いになるのではないかと思います。
指導要領の改訂により、科目名や選択できる科目の組み合わせが変更になっています。
特に数学は数Ⅱ・Bが数Ⅱ・B・Cとなり試験時間も10分延長されました。
また、社会や理科に関しては、科目名が変更になったことにより、どの科目で受験するのか組み合わせが複雑になりました。国公立を目指している受験生は、大学が出している入試要項等を確認して、どの科目で受験するか早めに決めておくほうが良いと思います。
また新たに、情報という科目が追加になりました。これは初めての科目となるため、どの受験生も十分な対策が難しいと思います。
また、大学によって、共通テストの点数の各科目の圧縮率がかなり違うので、国公立を第一志望校としている人は、志望校の共通テストと個別試験の点数の配分をしっかり確認しておいてください。(もし得意な科目が1.5倍になったり、不得意な科目が半分になったりしたら自分にとって有利な受験になりますね。したいことがまだはっきりと決まっていないのであれば、受験を有利に進められる大学を選ぶのも一つの手です)
どの受験生にとっても初めての形式になりますので、学習面での有利・不利はありません。
ただし、試験時間が変更になっていますので、本番と同じ時間で繰り返し予想問題を解き、時間感覚を身に付けておきましょう。
Comentários